相手の価値観や欲求を尊重できれば「苦手な人」は減る

相手の価値観や欲求を尊重できれば「苦手な人」は減る

あなたの周りにも「あの人は何を考えてるのか分からない」という人がいると思います。そう思ってしまう原因は、相手の価値観や欲求が理解できていないからです。相手の望むことが分からないため、どう反応していいのか分からず「苦手な人」になってしまうのです。

一度「苦手な人」と思い込んでしまうと恐怖心や無関心が生まれ、相手との距離をなかなか縮めることができません。

人は誰しも「認めてもらいたい」という欲求を持っています。それを満たすには、相手の価値観や欲求を理解する心構えでコミュニケーションを図ることです。こちらがどう反応すると相手は喜ぶかが分かると、苦手意識が錯覚だったと気づきます。

相手のことが分かれば不安はなくなり、自信をもって堂々と接することができます。安心感をかもし出すことができます。相手も安心して自分の心を開くことができるでしょう。

価値観の違いは過去の経験から作られます。たとえば、「車」に対するイメージを訊ねても人によって違ってきます。事故なく快適に使っている人であれば「早くて安全」と答えても、自分自身や身近に交通事故があったなら「危険な乗り物」と答えるかもしれません。

テレビに対してイメージを訊ねても「生活に欠かせない娯楽」と答える人がいる一方、読書家でテレビを見ない人や、夜中に近隣からのテレビの音漏れで悩まされている人なら「やかましい箱」と答えるかもしれません。

価値観の背景には、その人の思い出や経験が大きく関係します。ですから、もしあなたが「車はとっても安全だよ」などと一方的に価値観を押し付けても、それが受け入れられるとは限りません。それどころか、相手の価値観を否定することにもなりかねないのです。否定された相手は、当然面白くありません。

相手の価値観と自分の価値観が違うことはごく当たり前です。それが分からずに自分の価値観を強制していては、いい人間関係を築けません。

価値観が違う相手に対しては、その価値観を受け止めることが大事です。「なるほど、そういう考え方もあるんですね」「貴重なご意見ですね」「そういう発想は今までありませんでした」と相手の価値観に一定の理解を示す器を持てるといいでしょう。違った考え方に触れるのは人生を生きるのにとてもプラスになるし、目の前の相手も心を許しやすくなります。

自分の価値観は自分だけの価値観かもしれません。「晴れの日=嬉しい」と全員が思っているわけではありません。農家の人たちは雨を望むこともあるでしょう。人にはさまざまな価値観があって、受け取り方は千差万別であると意識して接するように心がけましょう。